logo

あなたの知らないお酒と出会うメディア

特集/お酒の知識

太りやすいお酒・太りにくいお酒を徹底比較!賢い飲み方と食べ合わせのコツ

2025/02/13

article eyecatch

お酒は本当に太る?まずは知っておきたい基本

アルコールのカロリーと糖質の仕組み

アルコールは1gあたり約7kcalと高めのエネルギーを持ちます。さらにお酒には、原料由来の糖質が多く含まれている場合もあります。ビールや日本酒などの醸造酒は糖質を比較的多く含み、一方でウイスキーや焼酎などの蒸留酒は糖質がほぼゼロという違いがあります。
ただし、蒸留酒はアルコール度数が高いため、少量でもカロリーが高いという点に注意が必要です。結局は「どのくらいの量を飲むか」が、太りやすさを左右します。

おつまみの影響はもっと大きい?

実は、お酒そのものよりも「お酒と一緒に食べるおつまみ」のほうが、体重増加に与える影響が大きいと言われます。アルコールには食欲増進効果があるため、普段よりもたくさん食べてしまうケースが多いのです。
揚げ物や炭水化物たっぷりのおつまみを合わせると、摂取カロリーはあっという間にオーバー。太りにくいお酒選びと同時に、ヘルシーなおつまみ選びも重要なポイントです。

お酒の種類別カロリー&糖質比較表

小見出し:代表的なお酒の数値をチェック

下記に代表的なお酒の100mlあたりのカロリー・糖質の目安をまとめました。あくまで平均値ですが、種類ごとの差をイメージするには十分です。

お酒の種類

アルコール度数

カロリー (100mlあたり)

糖質 (100mlあたり)

ビール

約5%

約39kcal

約3.1g

日本酒

約15%

約107kcal

約4.9g

ワイン(赤/白)

9~14%

約70~75kcal

約1.5~2.0g

焼酎(甲類)

20~25%

約193kcal

0g

ウイスキー

約40%

約222kcal

0g

梅酒・果実酒

10~15%

約163kcal(梅酒)

約21.7g(梅酒)

カクテル類

種類による

1杯(180ml)で200kcal前後

高め

ポイント: “蒸留酒だから安心”とは言えません。糖質ゼロでもアルコール度数が高いお酒は1杯あたりのカロリーが高くなりがちです。飲む量や割り方次第で摂取カロリーは大きく変わります。

特徴・注意点: ビール・日本酒・甘口カクテルは要注意

糖質が高いお酒や、飲む量が多くなりやすいお酒(ビール、日本酒、甘いカクテル類など)は、やはり太りやすさの元凶になりがちです。特に甘口のリキュールやシロップを使う梅酒・カクテル類は、“液体スイーツ” と言っても過言ではないレベルで糖質が含まれます。飲みすぎないように気をつけましょう。

お酒の種類

特徴・注意点

ビール

飲みやすく大量に飲みがち。糖質ゼロタイプもあるが、飲む量が増えればカロリー増大

日本酒

ご飯由来で糖質高め。1合(180ml)で約193kcalと意外に高カロリー

ワイン(赤/白)

甘口よりも辛口のほうが糖質は低め。適量ならビールよりカロリーを抑えられやすい

焼酎(甲類)

蒸留酒なので糖質ゼロ。ただしアルコール度数は高め。水割りや炭酸割りが◎

ウイスキー

アルコール度数が高く、100mlではカロリーが大きい。ストレートやロックなら量を抑えやすい

梅酒・果実酒

甘みのため糖質が多く、デザート感覚。一杯でかなりの糖質を摂取することに

カクテル類

シロップ、ジュース、砂糖使用などで総カロリー&糖質が一気に増える

太りやすいお酒・太りにくいお酒の選び方

甘いお酒は要注意!カロリーオーバーの落とし穴

  • 梅酒・甘口カクテル:果実や砂糖が多く使われ、1杯で糖質もカロリーも高め。
  • ジュース割り・トニックウォーター割り:甘い割り材を使うと、あっという間にカロリーが上乗せされます。

少しでもダイエットを意識するなら、糖質ゼロの割り材(炭酸水、お茶、無糖コーヒー等)や、甘口ではないタイプのお酒を選ぶのがポイントです。

蒸留酒&辛口ワインは上手に使えば◎

  • ウイスキー焼酎:糖質ゼロで太りにくいと言われがちですが、量を摂るとカロリーは高くなります。ソーダ割りや水割りで薄めつつ、1杯あたりの総量を減らすのがコツ。
  • 赤ワイン・辛口白ワイン:100mlあたりの糖質が比較的少なく、ポリフェノールなどの健康成分も豊富。とはいえ飲みすぎは禁物です。甘口ワインは糖質が多いので注意しましょう。

ヘルシーなおつまみでカロリーセーブ

太りやすいおつまみ vs 太りにくいおつまみ【一覧表】

カテゴリ

太りやすい例

太りにくい例

揚げ物

フライドポテト、唐揚げ、天ぷらなど

焼き鳥(塩)、焼き魚、蒸し鶏など、油控えめの調理

炭水化物系

ラーメン、パスタ、ピザ、お好み焼き、シメのご飯もの

こんにゃく料理、スープ類(具沢山野菜スープ)、きのこ炒めなど

スナック菓子

ポテトチップス、柿の種、味付けナッツ(砂糖・油脂多め)

素焼きナッツ(無塩・少量に限定)、ビーフジャーキー(脂肪少なめ)

加工肉・乳製品

サラミ、ソーセージ、濃厚チーズを大量に

低脂肪チーズ、カッテージチーズ、脂の少ない部位の加工肉

野菜・海藻

(野菜自体は太りにくいが)濃いマヨネーズやドレッシングを大量にかけると高カロリー

生野菜スティック(ディップ控えめ)、海藻サラダ、枝豆、浅漬けなど

食材選びと調理法がカギ

  • 高タンパク・低脂質:枝豆、豆腐、イカ刺し、焼き魚、蒸し鶏などは腹持ちもよく◎
  • 野菜・海藻類を積極的に:食物繊維豊富でお腹が満たされやすい。味付けは薄味を意識
  • 小腹が空いたら:揚げ物ではなく、ノンフライ調理やレンジ調理を取り入れてカロリーオフ

太りにくいお酒の飲み方&実践ポイント

割り方や量のコントロールが肝心

  • 炭酸水で割る:ウイスキーのハイボールや焼酎ソーダ割りなどは、アルコール度数・カロリーを下げる効果的な方法
  • 交互に水を飲む:お酒1杯につき、同量の水を飲むようにすれば飲みすぎ防止+二日酔い対策にもなる
  • グラスを小さくする:ロンググラスではなく小さいグラスを選ぶことで、1杯あたりの量を自然に減らせる

適量はどのくらい?

厚生労働省の指針では、1日あたり純アルコール20g程度が適量と言われています。

  • ビール中瓶1本(500ml)
  • 日本酒1合(180ml)
  • ウイスキーダブル1杯(60ml)
    …これらでだいたいアルコール20gほどになります。毎日たくさん飲む方は、休肝日を作る・量を半分にするなどの対策を考えましょう。

まとめ~賢く選んで、お酒ライフを楽しもう~

おさらい

  1. お酒の種類ごとにカロリー・糖質は大きく異なる
  2. 甘いお酒や大量に飲みがちなビール・日本酒は太りやすい傾向がある
  3. 蒸留酒や辛口ワインは糖質が少なめだが、飲みすぎには注意
  4. おつまみこそ太りやすさの大きな要因。揚げ物・炭水化物系を控え、野菜・海藻・高タンパク食材を上手に使う
  5. 飲み方の工夫(炭酸割り、適度な量、水を挟むなど)でカロリーをセーブ

我慢せずに楽しむコツ

お酒自体を「飲んではいけない」と考えてしまうとストレスが溜まり、逆に暴飲暴食の原因にもなりかねません。大切なのは、自分がどんなお酒を選ぶか、そしてどう飲むか・何を一緒に食べるか
日頃からカロリーや糖質を意識しながら、少量でも満足感を得られる飲み方を試してみましょう。お酒を楽しみながら、理想の体型や健康状態もキープできるはずです。