『Cacao Gin 2025』と『NAOMOROKOSHI BEER』、メッツァ・ヴァイキング2025でミードも味わう

カカオが主役の新作ジンで、秋の夜を深くする

コラボが生む“立体的なカカオ”

虎ノ門のカカオ特化バー「memento mori」と、Bean to Barの「ダンデライオン・チョコレート」、そしてボタニカル使いで知られる越後薬草蒸留所の三者が手を組んだ限定ボトル『Cacao Gin Limited edition 2025』が登場。カカオは焙煎豆やハスク、さらに果肉（パルプ）まで多面的に取り入れ、ジュニパーとスパイスを軸に“甘香”だけに寄らない奥行きを設計しています。詳細は公式リリースを参照ください。memento mori × ダンデライオン・チョコレート × 越後薬草が手がける限定『カカオジン Limited edition 2025』新登場！

味わいのポイント

• 立ち上がりは高カカオチョコのロースト感。中盤にパルプ由来のフルーティーさがのぞき、ラストはジュニパーでキレを演出。
• 温度域で表情が変わるタイプ。東京の夜風がひんやりしてくる10月は、やや常温寄りのロックにして香りの輪郭を楽しむのがおすすめ。

家飲みアレンジ

• ソーダ割り：カカオのビターが輪郭を出し、食中にもフィット。焼き秋刀魚やポルチーニのソテーと好相性。
• カクテル：ネグローニのジンを置き換えれば“カカオ・ネグローニ”。オレンジピールを厚めにし、柑橘オイルでロースト感を引き立てて。

造り手の狙いを知ると、選びが楽しくなる

近年の“カカオ系ジン”はココア的な甘さ一辺倒ではなく、果実酸とスパイスでレイヤーを作るのが潮流。本作もその文脈にあり、チョコレートの世界観に馴染みのある方ほど納得感のある仕上がりです。

とうもろこしのやわらかな甘みをビールで纏う

“なおもろこし”で醸す話題作

元サッカー日本代表・石川直宏さんが育てる“奇跡のとうもろこし”を使ったクラフトビール『NAOMOROKOSHI BEER』が誕生。副原料としてのコーンは、穏やかな甘みと滑らかな口当たりを与え、発酵のクリーンさを邪魔しないのが魅力。東京の食卓なら、グリルしたキノコ、ガーリックシュリンプ、浅めに燻したベーコンなどと幅広く合わせられます。背景や発売情報はリリースから。サッカー元日本代表・石川直宏氏が育てた“奇跡のトウモロコシ”を使用 クラフトビール【NAOMOROKOSHI BEER】誕生！

“コーンを使うビール”の基礎知識

• 歴史的には北米で発展。副原料としてのコーンはボディを軽くしつつ、ほのかな甘香を付与。
• 代表的なスタイルにクリームエールがあり、透明感のある飲み口が特徴。ホップは穏やかに、食事の脇役に徹する設計が多い。

秋のペアリング・アイデア

• 和：秋鮭のムニエル 柚子胡椒バター、れんこんのきんぴら。
• 洋：アンチョビとマッシュルームのピザ、ローストチキンのサンド。
• つまみ：とうもろこし×ビールの“同調”を狙い、コーングリッツ入りのチーズクラッカーも好相性。

古代酒ミードと“酒粕アップサイクル”で、発酵の現在地を味わう

埼玉・飯能で“黄金のミード酒”に出会う週末

フィンランドの世界観を伝える「メッツァビレッジ」で、開業7周年『メッツァ・ヴァイキング・ウィークエンド2025』が11/1（土）・2（日）に開催。会場では“メッツァの恵み”で仕込んだ蜂蜜酒ミードを限定販売。民族音楽の生演奏や文化体験もあり、都心から電車で気軽に“北欧の酒文化”に触れられます。メッツァの恵み、黄金のミード酒を解禁！…「メッツァ・ヴァイキング・ウィークエンド2025」開催

ミードのルーツとサーブのコツ

• ルーツは古代に遡る、蜂蜜を発酵させた酒。ブドウ由来の酸ではなく、蜂蜜由来のまろやかな甘みと酸のバランスが持ち味。
• 10月の東京の夜には、常温～人肌の“ウォーム・サーブ”も心地よい。温めるなら直火は避け、50℃以下で蜂蜜香を守るのがコツ。チーズ、ナッツ、ドライフルーツと合わせれば、穏やかな余韻が続きます。

日本酒の副産物“酒粕”が広げる発酵の愉しみ

新潟・津南醸造は、酒粕を活用した新フードを虎ノ門のイベントでお披露目。甘酒×酒粕の菓子、酒粕のコクを生かしたプラントベースカレーなど、蔵の物語を食のかたちで伝える試みが進んでいます。家飲みでは、酒粕クリームチーズをディップにして、ミードの甘やかさやカカオジンのビターと合わせると“発酵リンク”が生まれます。津南醸造の酒粕を活用した新たなフードプロダクト…試食会でお披露目

番外編：伝統と創作の一杯から学ぶ

奈良ホテルのオリジナルカクテル「柑月（Kangetsu）」は、地域素材の魅力を一杯に凝縮する好例。東京の自宅バーでも、柑橘ピールや大和柑橘系のリキュールを参考に、季節の果実とスパイスで“ご当地感”を纏わせる発想は応用できます。【奈良ホテル】オリジナルカクテル「柑月（Kangetsu）」の販売について